the band apartのこと

初めて聞いたのはalfred and cavity、2006年。最初の印象は、どこがサビの曲なのか…って感じで全然良さがわからなかった。人が聞いてたところに居合わせた程度だったから継続して聞くこともなく、そのまま時は流れる。

 

2009年の2月か3月、タワレコをぶらついてたときにバンアパの旧譜が紙ジャケで置いてあるのを見かけた。当時はNCIS、テナー、ビークルとかを聞いていて、あーあエルレ活休になっちゃって何か新しく好きなバンドできないかな、タワレコのポイント余ってるしと思っていた。それでCDを見かけたとき、3年前は上手くハマらなかったけど今聞いてみたら変わるかもしれないと思ってalfred and cavityを買ってみた。

はじめのうちはンンン…??!と思いながら聞いていた。

私は音楽を好きになるとき、まずボーカルの声が好みかどうかを重視する。そして曲調、ベース音を聞いていく。大体は声と曲調で決めてしまうけど、そこがダメだったら聞き続けることはない。

バンアパはそれまでの「好き」のステレオタイプにハマっていなかった。そもそも私はもっとクッキリした高音で歌うボーカルが好みで、攻めるようなロックが好きだった。

普通だったら、好みに合わなかったなあとそのまま聞かなくなることが定例なんだけど、なぜかバンアパは聞き続けた。同じく紙ジャケで発売されてた他のアルバム、adze of penguinの初回限定版まだ運良く売っていたので一気に買った。そして聞いた。特に好みだったわけでもないのに。。当時、高校生だったからお金に余裕があったわけではないし大好きなバンドしかCDは買わないのに、それでも聞いた。なぜなのかは今でもわからない。

たぶんそこから2,3ヶ月訳も分からず聞き続け、気がついたら好きになっていた。

そしてちょうどよくDVDも発売され、ライブを見てみたいなあと思い始めた。

 

そして2009年、10月。BKTSツアーで初めてライブを見ることになる。

BKTSとは、ASPARAGUS主催でthe band apartCOMEBACK MY DAUGHTERSlostageがゲストとして出演するイベント。これまでに3回開催されているけど、もう5年ぐらいやってないっすね。。

そもそもASPARAGUSが好きで、ついでにバンアパもCBMDも見れるし!というぐらいのノリだった。でも、すごく楽しかったのを覚えている。そして初めて見た時にセンターの川崎さんに心奪われてしまった。

でもこの当時大学受験を控えていた私はこれ以降、受験終了までライブをお休みすることになる。その間、2010年2月にバンアパRegaと東名阪ツアーをやっていて、メチャクチャ行きたかったんだけど受験2週間前で泣く泣く断念したのを鮮明に覚えている。今でも悔しい。そういえばこれがきっかけでRegaに興味を持ったんだったな。

そこからは好きなバンドベスト3くらいに入るって位置でここまできてる。

初めて本格的に参加したツアーはScent of Augustだけど、そのツアーが一番印象深い。初めて松阪や岐阜のライブハウスに行った。どっちも遠かった。しかも当時はライブに行っても知り合いもおらずスマホを持ってるか持ってないかくらいの時期だったので一人でさまよいながらたどり着いた覚えがある。今は知り合いも結構いるし、ライブ前に待ち合わせて一緒に向かうことが増えたので一人で知らないところに行くってことはなくなってきた。それはそれで楽しいし気持ちを分かち合える人がいるのは嬉しいけど、ああいう冒険的なワクワク感はもう味わわないかもなあ。

 

そして街の14景。

2012年まではずっと英語の歌詞で歌ってきた彼らが、初めて全曲日本語歌詞のアルバムを出した。自分の周りでも「日本語になってからあまり好きではなくなった」って離れて行った人も何人か見かけた。私はというと、聞いた当時は「英語より好きとは言わないけれど、こういう形でも好きだ」と思っていた。まあ好きな曲もあれば好きじゃない曲もあるって感じかな。でも、Scent of Augustよりは好きって言える曲の比率は減った気がする。

日本語歌詞に対する私の気持ちはどんどん移り変わっていってる。

というか全般的にどう、という気持ちがない。好きな曲もあればほとんど聞かない曲もある。ただ本人たちも言ってるけど「ダサい」と思う曲は日本語歌詞に多い気がする。ダサいというかいなたいというか古臭いというか。ただそこが彼らの曲の魅力で、すごくダサい部分とめちゃくちゃかっこいい部分が混在してなんだこの曲?!って思ってしまうのが彼らだと思ってる。それでも日本語歌詞はダサいと思うことが多いかな。

ダサさがよく表れたのが謎のオープンワールドのアルバム後半部分。その時代を生きてないからこういう表現もどうかと思うけど、昭和歌謡曲ってこんな感じなんじゃないだろうかと思う曲が多い。現代的ではないというか。いい意味で予想外の曲調。ダサい。

ダサさとかっこよさのバランスが取れてきたかなと思えてきたのが最新アルバムのMemories to Go。結構、ファンの間では評判がいい。

でも私は、いまいち、このアルバムが好きなのか嫌いなのかわからない。

転職のことでグダグダあったけど、なんだかんだツアーも2箇所行った。聞いててあっという間だなあって思えるアルバムだから嫌いじゃないんだと思う。スタイリッシュな曲が多いし、英語でも日本語でも彼ららしさが一番出たアルバムなんじゃないか?!とも思ってる。でも、バンアパを好きになった当初の衝動、手放しに大好きと言える感覚で聞くことができない。

最近好きなものとの距離感がわからなくなっていて、自分の好きって思える気持ちのmaxがどこかわからないでいる。少なくとも以前よりは確実に上限が下がっていることは明らかだけど。だから、どういう気持ちで聞くのが、これを聞いててどんな気持ちになるのが自分の中でしっくりくるのかよくわからない。

こんなよくわからないことをぼんやり書いててもしょうがないんだけど、このアルバムについては自分の中の立ち位置を模索してる。。

 

 

先日、the band apart nakedのライブに行ってきた。

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nakedに関しては、いつかのライブでアコースティック編成をやりますって数曲聞いたのが始まりだったと思う。そこから名前も付いてない時も数回ライブをやり、nakedという名前がついた。

名義がついて初のアルバム、「1」は初めまして感が前面に出ていて、少しぎこちなさを感じる。そんな1stアルバムがあまり好きになれず、おまけに2017年のはじめに行われたツアーのMCが長すぎて(それはそれで面白いのだけれど)ライブを見るのがしんどくなってしまい、次のアルバムでピンと来なかったらアコースティックはまあいいかなと思っていた。そしてMemories to Goでもライブ後の会場BGMでnakedの新曲であるStay Up Late2を流していたのだけれど、ピンと来なかった。

もうだめかなあと思っていた。

ところが「2」を聞いてみると、イイ。

どうなるかわからないもんだなと思った。

「2」が出るか出ないかのところでビルボードブルーノート公演の発表もあった。聞かないうち、聞き込んでいないうちはnakedのライブはいいやと思っていた。

でも見事好きになってしまったので、ブルーノート名古屋の公演に2つとも参加してしまった。。

 

nakedに関しては無事落ち着いた感情を持てたのだけれど、the band apartの方は自分の中でしっくりくる感情に行き着いていない。

今年は結成20周年。

何箇所かツアーも行きたいと思ってるけど、中途半端な好き度とかとりあえず行っておこうというのではなく、自信を持って好きと言えるコンディションに持っていけるといいなと思っている。