ダウントンアビーを見た

前見てたSUITSで主人公のマイクがイイヨ!と言っていたドラマ。タイトルのダサ感はあるけれども、ほどよい熱量でサクッと見れた。完結まで見たので以下、シーズンごとに感想。

貴族っぽい話し方とか時代背景とか、ついていけるだろうかと思いきやあまり気にならなかった印象。

 

●シーズン1

全体的に殺伐としている、というか大きなエピソードと小さいエピソードが入り混じってるので、「この出来事が伏線に?!」みたいな無駄な先読みは不要だなと思った。パットモアさんの入院とか、コーラの妊娠とか、ここから物語が大きく揺れ動く!?という流れなのかと思いきやそうでもない。逆に読めない展開になっている。コーラの妊娠はかなり大きい出来事だとは思ったけど…その事実自体がオブライエンさんの気持ちを大きく変えてるけど他には大した影響が見られないかな、って感じ。男の子の夢が断たれたねっていう期待を大きく壊されたのだろうけれどあまり私の印象に残らない。。

全体的にいろんなことが同時に起こってて常に屋敷は問題を抱えてる、的な。まあドラマってそんなもんですよね。

クローリー家の人間的には…あまり好き!応援したい!と思える人がいない。。

 

ロバート→勝手に貴族は保守的な生き物、という印象を持ってたけどその通り。

コーラ→目を見開くと怖いし、やはり母はどの世界でも強いのだろうか…(いろんな意味で)

メアリー→わがままなお姫様体質。そしてそんなに可愛くはない。

イーディス→幸薄い系。報われないタイプ。一番にはなれない感じ。ビジュアルは姉妹の中で一番好きだけれど。

シビル→革命家タイプですかね。我が道を行く系は貴族には向いてないよね…かわいそうに。

バイオレット→あの手この手で自分の意のままに周りを動かそうとする感じが好きではない。

 

総じて好きではない一家よ。。むしろマシューが一番好きだな。最初に屋敷に来た時の庶民らしい振る舞いや執事の不慣れな取り扱いとか、要するに親近感。。ただしイザベルは好きではない。

ロバートが、マシューと別れる?ことになったメアリーに対して「メアリーは子供だ。置いておいたオモチャがいつまでもそこにあると思っている」って言った一言がとても印象的。

あと、メイドとか執事とか従者とか侍女とか家政婦長とか…力関係が全然わからない…。執事>家政婦長>侍女・従者>メイド長>メイド くらいかな?侍女と従者は「旦那様と奥様」に仕えてるから他の使用人とは毛色が違うのかな?でもアンナは娘たちについてるもんな。難しい。

 

●シーズン2

ラビニアが可愛すぎるのに幸せになれず簡単にこの世を去ってしまったという悲しいシーズン。

第一次大戦に入ってるから貴族であろうと生活レベルは戦前より下げざるを得ない上に、屋敷はまさかの療養所になっちゃうし住んでる人は大変だろうな…しかもあんな優雅な暮らしをしていた人たちが。

でもシーズン1ではあんなに好きじゃなかったクローリー家の人たち、どんどん変わってきて最終的にみんな結構応援したいかも!と思った。悪く言ってしまえば妥協して守備範囲を広げた、だけど、よく言えば人間はいくつになっても成長できる伸びシロがあることがわかった感じ。特にロバートなんてね、あんな既存の制度ややり方を頑なに崩さない姿勢だったのにシビルの結婚を認めたりメアリーにアメリカ行けばって言ったりすごい変化だなと思った。イーディスも報われない相手ばかり好意を持っているけど、きっと現れるからめげるな!!!と言いたい。シビルが看護師やり始めたり屋敷が療養所になってしまったからかもしれないけど、ちゃんと兵士の世話してたもんなあ。メアリーみたいにマシューが療養してるから、、って理由でもなく。えらい子だよ、きっと。かわいいし。(はい)

ただしバイオレット、コーラ、イザベルはとりあえず黙ってるうちは平和なのかなってくらい。

あとは私の一押しラビニア、、登場回数も多くないし、もはやマシューが結婚すると言ってたのは義理以外の何物でもなくない?!という報われなさ、しかもあっけなく死んでしまう女性。でもシーズン2の8話これまでで一番好きかもしれない。。マシューとメアリーの会話を聞いてしまった時、ラビニアはどう思ったのだろうか。ショックで寝込んでしまった上にスペイン風邪にかかった、ってのもありえるのかも。あと父が病弱だみたいなことも言ってたよね…それラビニアも受け継いでるのかも。

それにしても「決断をしなくて済んだ」って言葉、重すぎる…。これはマシューもきっと幸せにはなれない…というフラグではないだろうか。

 

ちょっと使用人にも触れておく。

デイジー!ウィリアムが死の間際だから幸せな気持ちで逝かせてあげて、っていうのはわからなくもないけど、デイジーの気持ち考えなさすぎだよね。これから何十年も生きていくデイジーに一生消えない罪悪感を持たせるつもりなのか?結局、ウィリアムのお父さんがイイ人(?)だったからいい方向に向かってるけど、あまり重たい選択をさせるなよな。。

ベイツ!悪い人ではない、のは知ってる。けど、寡黙が故に損してるのでは?多くを語らない人はミステリアスで魅力的に思えることもあれば、何も言わないから信頼できず不信感を呼ぶこともある。そしてロバートの戦友だからってヒイキ目に見られすぎている気もしている。まだまだ彼にまつわる問題は出てきそう。アンナには幸せになってほしいのですよ。

 

ちょいちょい思ってたけど、リチャードってGOTのジョラーモーモントですよね?調べたらそうだった。バイオレットもハリーポッターのマクゴナガル先生ですよね?超有名人以外の俳優さんの名前とか顔ってあまり覚えられなかったけど、近年の海外ドラマブームで覚えられるようになって来たかも〜。

私、GOTではジョラーおじさん推してるのにリチャードすごいいけ好かない人間だった…。最後の去る場面ではリチャードじゃなくて、彼のような人間にも誠実に向き合うようになったメアリーに焦点が行きましたな。

 

●シーズン3

悲しい悲しいシーズン3。シビルとマシューは死んでしまうし、イーディスは挙式直前で相手に逃げられてしまう。

シビルとマシューの死はイタイな…。どっちも貴族らしくなく伝統に縛られず一番現代庶民に近い人たちだったのに。そして屋敷の人たちを現代的な感覚に導いてく人たちだったのに。しかもマシューはロバートを説得してこれからお金を稼いで生活をつないでいくキーパーソンなはずだったのに。

どんどん人が死んでいって悲しいというかこのドラマ大丈夫か?!と不安になる。この先、貴族の生活はしぼんでいく一方で近代化を余儀なくされていくはずなのに迷走して落ちぶれてしまうのでは?大丈夫?一応、今後も屋敷に住み続けられるのか危機感はあるみたいだけど相変わらず使用人も雇ってるしまあ、簡単にこれまでの暮らしはやめられないですよねナムナム。

 

イーディスってなんであんなに幸せが逃げていくの??印象が初期から変わらない、幸薄い系。次女だから家を継ぐこともなく、むしろ自由じゃん!シビルのようにはなれないものか?重荷がないから好きに生きればいいのに、型破りに生きることもできず姉のように派手にもなれずどんな道に進むか迷ってるのかなあ。傷心してるときの決断は正気じゃないかもしれないし間違えることが多いからやめた方が…とも思ったが一般的な仕事をする貴族っていう新しい道が明るいといいなあ。

ただし新しい職場の恋は考え直した方がいいと思います。

最近よく思うのが、何かしらの成功体験って欲しいんだよねえ。その道を進む理由にも気力にも勇気にも変わってくれる経験が一回だけでもあれば一歩踏み出せるんだよねえ。

 

●シーズン4

メアリー、半年?こういう言い方は失礼だがそんなに精神的な生死をさまよってたの?マシューはいなくなったけどその代わりジョージが生まれたんだよ?自分が生んだんだよ?乳母がいると一日中世話する必要もないから愛情が生まれないのか?なんで子供に興味ないの?そんなバカな???と信じられない気持ちで見ていた。え、うそでしょ?

結局彼女は自分のことしか考えてないし自分だけの幸せだけで十分だったのかなあ…子供は自分とマシューが愛し合っていた結果でしかないというか…。そして自分だけで育てる必要もないから、普通のドラマだったら「あの人がいないぶん私がこの子を育てていかなきゃ」ってなるよね。そこがちょっと理解できなかった。でもそんなメアリーを引き戻してくれたカーソンとバイオレットに感謝だな。

バイオレット、初期よりだいぶ好き。かなり偏屈だし癖の強い人物だけど本質的な部分は好き。

同じくマシューを亡くして悲しいイザベル。あなたも息子の分まで孫を愛してあげて?と心の中で突っ込んでいた。でも自分より息子が早く逝くのはつらいよなあ。そしてダウントンの一家と関係性が微妙になってしまった。一応親戚だけど貴族ではない?なんだかここにきて、中流階級とか貴族とか社会的身分を改めて認識させられてそれもつらい。生まれた家がこんなに影響あるのって受け入れるのめちゃくちゃしんどいなあ。

ロバートは今までの暮らしも地位も手放せない人だ。そして時代の流れを受け入れるのが苦手。そして男尊女卑の傾向。結局メアリーは女だし領地の管理なんてできないと思ってる。トムも元々よそ者だし若者だし分かってない奴と思ってる。…こんなんじゃダウントンの今後が思いやられる〜!コーラとバイオレットでなんとか軌道修正というか、冷静に事実を見つめられる精神状態を作らせるようにしてほしい。

 

そしてここに来てオブライエンさん退場。トーマスは乳母を追い出すお手柄。使用人もよくわからなくなって来た。トーマス、ただ自分に対して高慢な態度をとる乳母が嫌いなだけだと思ってたのに本当にダメな乳母だったなんて驚きだ。基本的にトーマス嫌いだったけど、いまいちどんな人物なのかはかれてないだけなのかもしれない。人間は多面的であることがよくわかるね。

 

●シーズン5

メアリーとイーディスはかなり対極的な姉妹だな。特に子供への思い入れが全然違う。まあ、メアリーは子供以外に領地を管理するっていう安定した(?)大きな役割がある一方、イーディスにはコラムの仕事っていう差があるからかもしれない。仕事の大小なんて!と思うけどイーディスは姉と比べてしまうのかなあ〜。僻んでるともいう。そしてメアリーは妹に一切興味なし。はい。

シーズン4からコーラを推してる私ですが、マリーゴールドの件は最初から(?)コーラに話していても良かったんじゃないかなと思うよ。そしたらドリュー夫妻とバチバチなることもなかったかもしれない。でも出産をダウントンで迎えるなんて展開は無理だったか。ロバートも変わりつつあるけど、アクシデントで急に変わったり緩やかに変化していったりで今の?ロバートがあるわけで、イーディスの出産時点で受け入れられる甲斐性はないというかそこまで柔軟じゃなかったよね、たぶん。

 

バイオレットとイザベルはとてもいい関係だね。バイオレットがいるおかげで、イザベルは肩身の狭さを感じずにいられる。(彼女の場合ハキハキ自分のやりたいことをやるタイプだから味方がいなくてもたくましく生きるのかもしれないけど)バイオレットの話し相手がいなくなってしまうからイザベルの再婚は…って発言、かわいすぎるな。あれぐらいの年になると(いくつなのだろうか?)余生をどう過ごすか、振り幅は大きくないし本当にあと何年って考えてしまいそうだし(彼女たちは考えなさそう…)自分があの年齢になった時の心情なんて想像もつかない。でも伴侶でも友達でも家族でも周りに人はいてほしいよね、って思う。

 

いろんな変化があったシーズン5。でもいくつになっても人は変われるんだなあ。

 

●シーズン6

最終シーズンだけあって、一番穏やかな気持ちで見られたかも。最初から物語が収束に向かってるなあ〜って展開は少し寂しかったけどみんなハッピーに終われてよかったね!

ただしメアリーの性悪には最後までイライラしたし手放しで好きって思えないキャラだったなあ。世界の中心を自分だと思ってるし「私がこういう気分なんだから空気読みなさいよね」という雰囲気を終始出していた。そしてコロコロ恋人が変わるし結局納得した結婚できたの?地位と財産はもういいの?あれだけすべてを手に入れたがっていた人がバイオレットの助言で変わってしまったのだろうか…その辺ちょっと謎。

 

イーディス、1892年生まれということは最後が1925年だったから32歳かあ〜100年前だったら30歳どころか25歳過ぎてたら婚期を逃したって言われそうなイメージだった。案外2018年と変わらないというかその辺現代の感覚に合わせてるのかあ〜それともイギリスと日本の感覚の差なのか…謎。

しかしイーディスが大逆転して人生何が起こるかわからないを体現していますね。凶暴だよって前振りがあったバーティのお母さんもあっけなく(?)結婚承諾。ロバートが灰かぶり姫って例えたの、親として結構ひどいなと思ったけどこれまでの不幸や報われなさが今後返ってくるといいね…。ただ今後もメアリーとの関係は変わらず、仲良くも和解もできず、お互いに思ってるけど言わない、とか心の中では〜って関係であり続けそう。

 

このドラマ、時代やそれに伴う背景も違うが根本的なところは現代と変わらないんだなあ〜と思いながら見ていた。そして目に見えて時代が流れていくので、どんどんみんな変わっていくのがわかって親のような気分であった。

同じような環境で育ったけど、いろんな年代の登場人物がいたしそれぞれの「人生」ってこんなに違うんだなあ、メッチャロマンのあるドラマだった。

 

(今後はシーズンごとに感想書いていけるといいね…リアルタイムならもっと詳細にかけるし)